超音波診療（エコー検査）について

当院では、**超音波診療（エコー検査）**を用いて、筋骨格系のさまざまな疾患や障害を迅速かつ正確に診断しています。超音波診療は、痛みがなく、体に優しい検査方法であり、患者様にとって非常に安心して受けられる検査です。

超音波診療の特徴と利点

1.リアルタイムでの画像診断

超音波検査は、リアルタイムで体内の状態を視覚的に確認できるため、関節、筋肉、靭帯、腱、神経などの動きや状態を直接観察できます。この特性により、動きや変化に関する詳細な情報を得ることができ、より精度の高い診断が可能となります。

2.非侵襲的で痛みがない

超音波検査は、体に直接機器を当てることで画像を取得するため、体内に器具を挿入することがありません。そのため、検査中に痛みを感じることがなく、特別な準備も必要なく、非常に負担が少ない検査方法です。また、放射線を使用しないため、妊娠中の方やお子様にも安全に実施できます。

3.即時に診断結果を提供

超音波検査では、検査後すぐに結果を確認することができるため、患者様には迅速に診断結果をお伝えすることが可能です。このため、治療方針を早期に決定し、治療を開始することができ、症状の悪化を防ぐことができます。

4.細かな異常も見逃しにくい

超音波は非常に高い解像度を持ち、細かな病変や損傷も見逃しにくいという特長があります。腱や靭帯の微細な損傷、筋肉の炎症、関節の変形などを視覚的に確認できるため、診断精度が高いとされています。慢性的な痛みや炎症の原因を明確にするために、非常に有用です。

5.早期発見と治療

超音波検査を活用することで、早期に関節や筋肉、靭帯の損傷や炎症を発見することができます。早期に病変を発見することで、治療を早く開始し、症状の進行を防ぐことができ、長期的な回復に繋がります。

超音波診療の対象となる症例

超音波診療は、以下のような症例に特に有効です。

関節の痛みや腫れ

肩、膝、肘、手首など、各種関節に痛みや腫れを感じる方に対して、炎症や損傷、変形の有無を確認します。

 筋肉や腱の痛み

筋肉や腱の損傷、炎症、または腱鞘炎（けんしょうえん）などの診断に使用されます。スポーツや過度な使用が原因で痛みが発生した場合などにも効果的です。

捻挫や打撲、靭帯損傷

急性の怪我や、捻挫・打撲などで痛みが続いている場合に、靭帯や腱、筋肉の損傷を評価します。

慢性腰痛や肩こり

腰や肩、背中の慢性的な痛みに対しても、筋肉や靭帯、関節の異常を確認し、原因を特定します。

腱鞘炎や腱炎

手首や足首などの腱に炎症が生じている場合、超音波検査でその状態を詳細に評価します。

どのように超音波診療が行われるのか？

超音波診療で得られるメリット

早期の異常発見

早期に関節や筋肉、腱の問題を発見することで、進行する前に対処できます。

痛みのない、負担の少ない検査

検査中に痛みを感じることがなく、放射線を使用しないため、安心して検査を受けることができます。

治療方針の決定を迅速に行える

超音波診療を通じて、リアルタイムで状態を把握できるため、即座に適切な治療方針を決定できます。

まとめ

超音波診療は、痛みを感じることなく、迅速に詳細な診断ができる非常に有効な方法です。関節や筋肉、靭帯の異常を早期に発見し、最適な治療を行うために欠かせない検査です。気になる症状がありましたら、ぜひ当院にご相談ください。迅速で正確な診断を提供し、患者様一人一人に最適な治療をご案内いたします。